O2Magazine #001

http://glitter-style.jp/o2/number001.html
o2_#1-1

様々な分野のクリエイターがつくるスタイルマガジン「O2Magazine(オーツーマガジン)」を制作しました。
Webという媒体を使うからこそできる表現を用いて新しいかたちの「雑誌」をつくろうという試みです。Webマガジンという体裁で実物にもそのまま落としこめるようなデザインと製作プロセスで行うことに拘りました。

創刊号となる今回は2号分を一冊にまとめた為ボリュームもある内容になりました。

画面の中にある、インタラクティブな雑誌

o2_#1-2 o2_#1-3

変化し続けるビジュアルとインタラクティブなインターフェース

アニメーションを含め全ページになにかしらの「仕掛け」を施してあり、そのモーションやトリガー(起動するきっかけ)にも拘りを。

  • クリック、ドラッグ、キーボード、スワイプの操作に対応する直観的な操作性
  • マウスオーバー/タッチで展開するナビゲーションやコントロールパネルもガイドとして設置
  • 文中にある専門用語などには、マウスオーバー/タッチで注釈が表示されるようにし、誌面レイアウトには影響がでないつくりに
o2_#1-game1 o2_#1-game2

誌面上に広がる世界

実際の雑誌にもちょっとしたゲームがあったりしますが、デジタルなプラットフォームであればより凝ったものを設置することもできます。その一つのデモンストレーションとしてとして簡単なパズルゲームも設置。

o2_#1-4

それぞれのデザイナーごとの世界観

各見開きページ単位で複数のデザイナーが担当し、それぞれの表現を行っていただきました。
「こういう雑誌があればおもしろい」「こんな表現がしたい」・・動きを絡めた様々な表現とアイデアが一つの誌面内に凝縮されています。

o2_#1-p23

アートワークは飾りや背景にあらず

ページ内の様々なアートワークオブジェクトは何かしらのトリガーになっています。 「アートワークそれぞれに意味がある」ということの表現を違った角度からアプローチしてみました。

ただページをめくっていくだけではなく、あちこちを触って(カーソルを持っていったり、クリックしたり)いきたくなるようなデザインになっていると思います。

Author's Comment

自分たちのつくりたいものをつくり、伝えたいこと気兼ねなく書き綴る、自由な表現の場

Webの普及率と利用率が非常に高まった今日、Webは一つの「媒体」として確立されました。Webの媒体としての特異性はやはり発信者の自由な裁量が許されていることだと私は考えます。
通常の製作ならば予算や売上、採算のことを考えて「売れるものでなければならない」など制約も多々あります。しかし、Webであればランニングコストがあまりかかりません。その為、採算を度外視したものもつくりやすいと個人的には考えています。

また、スポンサーを立てていれば別ですが発信者=製作者であるならばそれこそ自由な表現が可能になります。こうした環境であれば、誰かに書かされるような内容より、生きた言葉が綴られる。そう考えています。

新しい可能性を模索する

個人的に、現段階でもWebサイトはまだまだもっと進化できると考えています。Webに限らず、コンピューター上で動くあらゆるものはプログラムによって生まれ、動作します。ならばそのプログラムを理解すればするほどできうるであろうことへの理解も広がり、アイデアも膨らむでしょう。同時に、それを実現することもできるようになります。

自由であればこそ、様々なアプローチの実験も行いやすいと思います。グラフィックやレイアウトの表現もしかり、Webサイトの表現と活用しかり。もっとこんな使い方だってできるのではないだろうか?もっとできることがあるのではないだろうか?見落としているものがあるのではないだろうか?

こうした疑問を検証しながら、これからも新たなものを創造・表現していける場としてまた、クリエイターのもつ技術やアイデアの可能性を開拓していく場として活用していきたく考えています。