令和-二つの時代を越えて
2019年4月1日、新元号が発表されましたね。
30歳以下の方はこれが初めての元号発表の瞬間だったことでしょう。
僕は昭和生まれなので、これで時代の移り変わりを見るのは二度目です。
まさか生きている間に、二度もこんなことを経験するとは思っていませんでした。
昭和という時代が長かっただけに、漠然と平成という時代ももっと長く続くものなのかなと考えていましたが、まさか…という感覚です。
平成に変わった時はまだ小学生くらいだったのですが、その時は何だか大変なことが起こったように感じていました。
今、皆様はこの時代の移り変わりをどのように感じていらっしゃるでしょう?
新しい時代–
そこに希望と期待が満ち溢れていると良いなと思います。
皆様にとって、平成という時代はどのようなものだったでしょう? 30年という月日はとても長いもの、決して一言で語り尽くせるものではないでしょう。
僕はまずは楽しいこと、嬉しかった出来事が様々に思い浮かんできましたが、 それと同時に、震災や同時多発テロ、リーマンショックなど、辛い出来事や暗い思い出もありました。 きっと、楽しい幸せだけだった人もいないでしょうが、悲しい辛いだけだった人もいないでしょう。
昭和が終わった時は、まだ物心がついたかどうかくらいだったのでここまで色々考えることはありませんでした。 しかし、平成という時代は、僕が物心ついてから今までの全ての時間です。本当に色々な思い出が浮かんできます。 自分より年が上の方であれば、きっと昭和という時代もそうだったのでしょう。
自分がどの歳でその時代を過ごしたかで、時代に対するイメージは大きく変わるかもしれません。 どれも間違いではなく、本人にとっては紛れもない事実です。
自分にはどうしようもないところで起こったことが自分の生活に影響が出ることもあります。 それは免れません。しかし、そんな中でも少しでも良くしていこうと努力し、積み重ねて行くことで 幸せで、楽しいと感じられる時間が増えていくものです。
思い返せば何かに打ち込み、一生懸命に頑張っていた時期はどれもとても楽しく、幸せだった(当時は辛いと感じていたとしても)と感じます。 逆に、打ち込むものがなく、漫然と日々を過ごしていた時期は、心の底では楽しんでおらず、幸せも感じていなかったものです。
これからの新しい時代も必ずしも順風満帆と言えないかもしれません。
それでも、「明日を今日より良いものにしよう」と日々生きていくと、きっと幸せで素晴らしい時代になることでしょう。
今回のようなタイミングで振り返った時に『いい時代だった』と言えるものにしていきたいですね。
さて、話を改元についてに戻しましょう。
昭和から平成の際は、天皇陛下の崩御もあって、めでたさや賑やかさとは無縁なイメージでしたが、 今回の改元では、退位されるだけで御存命ということもあり、暗いイメージはないでしょう。
とは言え、改元に関しては色々思うところがある方もいらっしゃるかもしれません。 僕も少し、思うところがあったのですが、天皇陛下という立場に「定年が無い」ことの過酷さということを考えると むしろこの形こそが、自然であるべきかなと考えました。
僕たちは、老後は悠々自適に過ごすということができます。
それまでできなかったこと、興味があったけれど時間が取れなかったこと、新しい趣味に没頭する…など、様々なことができます。
何もしなくてもいいかもしれません。
しかし、これまで天皇陛下という立場は、いくつになっても、体調が優れなくとも、公務があれば出向かなければならない… 当然、これまでできなかったことに没頭することもできない。
自分が90歳になっても、働き続けなければならないとすればどうでしょう?
とてもではないですが、僕は耐えられませんね。苦笑
そう考えると、立場というものがあれど、人間という生き物である以上、休息期というものも必要ではないかなと思います。
これから先、存命中の退位が普通になってくると、もしかするともう一度この改元の時に立ち会えるかもしれません。
そうなると僕は“3つの時代をまたぐ”ことになります。
…響きとしては悪くないですね。笑
まずはこれからの令和という時代を、健やかに楽しんで生きていきましょう。
そして、新しい時代を良いものとしていきましょう!
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